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介護が近づく人生の折り返し 看取りに希望を見出せます

介護も他人事でなくなりつつある40代後半。

自分の死期も射程圏内なので、数年後には『ぽっくり神社』参りを画策している私が毎回涙しながら読んだ漫画。

 

 

おうちで死にたい~自然で穏やかな最後の日々~ 

広田奈都美:作

秋田書店

作品紹介

「あなたの余命は、残りわずかです」。そう言われた人々の、ささやかな願い。「最後はおうちで死にたい」。だけど家族は、介護で疲れ果ててしまうかもしれない。できれば病院で死んでほしいと思うかもしれない。患者の病状より、お金のほうが心配かもしれない。そんな患者や、家で看取ると決めた家族に寄り添う「訪問看護師」が、それぞれの「理想の看取り」を探してゆく…。

 

 

2023年11月現在、LINEコミックで結構な話数無料で読めます。

もともとは『ナースのチカラ』から広田先生の漫画に出会いました。

 

現実問題、介護施設ってお金がかかる。

費用が安いとされる『特別養護老人ホーム』で、月々10~15万円。

一人で年金暮らしなら最低限の食費や光熱費、医療費などのコストがかかるわけだから「親の年金+子どもで折半」なら払えなくもない額かも。でも、同居の場合は精神的にも経済的にも負担感はありそう。とはいえ、寝たきり状態になった親や認知症の親を介護する大変さは自分の母親を見てきた身としてはかなりの覚悟が必要かも。でも、でも、でも……。

 

訪問看護師として介護にかかわる主人公の視点で描かれた『おうちで死にたい』。

自宅で看取りを決めた家族の事情は本当にいろいろで。

癌の娘を看取る両親と娘家族

働き盛りの夫を看取る家族

認知症両親を看取る息子夫婦

絶縁していた母親を看取る姉妹

 

お看取りの時間は、その人が今まで生きてきた時間を振り返るための、噛みしめるための、必要な時間なのだな。自分が後悔しないためにも、できれば両親を実家で看取ってあげたいな。そんな気持ちにさせてもらった漫画です。現実はそんなに甘いものではないでしょうが、看護師さんやケアマネジャーさん、介護する際もたくさんの人の手を借りることで介護する側の負担が随分軽減されることも知りました。介護への恐怖とか自分の死期への恐怖とかそういうのが軽くなるお話の数々。

 

訪問看護師さんのお仕事にも、尊敬しかありません。

 

介護が近づく世代、直面する前にぜひ読んで欲しいかも。

過剰な拒絶反応とか苦手意識が薄れ、穏やかな気持ちでどういった介護をするか、後悔のない選択ができそうな気がします。